ヘリクリサム(Helichrysum italicum / Helichrysum angustifolium)
【一般名】
ヘリクリサム、イモーテル
【植物名】
Helichrysum italicum / Helichrysum angustifolium
【科目】
キク科
【抽出方法】
水蒸気蒸留法
【生育段階及び
抽出部位】
開花・全草
【原料植物産地】
バルカン半島 コルシカ
【生化学的特異性】※%値は製造元提供の参考基準値
酢酸ネリル(エステル)30‐45%
β‐ジオン(ケトン)5‐10%
イタリセン、Γ‐クルクメン(セスキテルペン)15‐20%リモネン、ピネン(モノテルペン)15‐20%
【特徴など】
その名前はギリシャ語の「Helios」太陽と、「Chrysos」金に由来し、小さな太陽に似たこの植物の花の色と配置からきています。この植物は、色褪せない花という所から、不死鳥の意味のある、イモーテルとしても知られ、古代から使用されてきました。ギリシャ神話では、アポロによって不死の象徴として使用されています。また、植物の父テオフラストス(B.C.370~B.C.287年)も著作でヘリクリサムについて触れています。その後暫く、この植物は利用されず、19世紀になってナポレオンの頃に再び着目され、その後第二次世界大戦中に病院で使用されました。しかしその並外れた特性のすべてが発見される20世紀まで、アロマテラピーでの使用は実際にはありませんでした。
身近では、カレープラントという呼び名で、観葉植物としても流通があるようです。
ヘリクリサムの非常に特有のエメラルドグリーンの精油の色は、ごく微量ですがアズレンの含有があるからです。
実に、Helichrysum属には400を超える種があり、H・angustifolium、
H・gymnocephalum、H・ bractiferumなどの数種しかアロマテラピーで使用されていません。それらは、生化学的組成が異なり、効能も異なるため、混同しないように注意が必要です。また、とても採油量が少ないため、近年の人気の高まりにより、比較的高価になっています。
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