top of page

​精油でアレルギーを起こさないために

AdobeStock_162638452.jpeg
葉っぱ茶色.png

 精油でアレルギーは起るのか

過剰摂取や不適切な使用方法をなさらない限り、ほとんどアレルギーを発症することはありません。世界的にも精油の使用でアレルギーを起こされる例は極稀です。ですが個人の体質、精神的肉体的ストレス状態、妊娠中や授乳中などホルモンバランスや肉体の状況が特殊な状況下など、何らかの条件により、一度に大量使用した時や継続して何週間も使用した時はアレルギーを発症しやすくなりますので、自然療法だからどのような使用方法をしても大丈夫、ではありません。ハーブティーでも過剰摂取はよくありません。

また、元々花粉症などをお持ちの方はアレルギーになりやすい傾向もあります。
ちなみに筆者は梨が大好きで、数年前に梨狩りでLサイズを3つ食べたところ梨アレルギーを発症しました。その後1年梨断ちをしたところ今は1個なら平気になりましたが、過剰摂取は何であれアレルギーを発症することがあります。
が、そういったトラブル防止のため、ご自身の変化を確かめながらご利用なさるようにしてください。何か異常を感じられましたらすぐに使用を中止し、自己判断なさらず、すぐ病院を受診してください。また、このページの下部に対策を記載しておりますのでご参考ください。
葉っぱ茶色.png

 海外で精油でアレルギーを起こした例

精油が大好きで1~2年ほどマッサージ、皮膚塗布などの使用により毎日かなりの量を使用されていた方がアメリカ人女性はある時に、すべての精油に対して赤味や発疹などのアレルギー症状を起こすようになられました。料理やお菓子などに微量に含まれている程度の精油であれば大丈夫ではあるそうなのですが、その後、薄めても皮膚塗布することが出来なくなったそうです。
この方の例としては毎日15ccを超える相当量の精油を使われていたようです。
ボーダー2.png

香料アレルゲンについて

ヨーロッパでは、EU化粧品規則(EC 1223/2009)において特定の香料成分が引き起こす26種類の香料アレルゲン物質がリスト化されています。最終製剤(最終的に顧客に販売される状態)でこれらのアレルゲン物質が基準値以上の場合、該当する化粧品に対してそれらを表示しなければなりません。

これはヨーロッパの規則であり日本ではそういった規則はないため表示する必要はありませんが、香料アレルゲンをお持ちで気を付けたい方もおられると思い、サクララヴニールの精油には成分分析表にて含有率を%で表示しております。

 ■表示すべき香料アレルゲンとその濃度

(ヨーロッパ化粧品規則基準)

 

使用後に
・洗い流さない製品:0.001%濃度以上
・洗い流す製品:0.01%濃度以上

 

※精油は化粧品ではありません。香料アレルゲンによるトラブルを未然に防ぐ方法として、植物油で薄めての使用が挙げられます。

葉っぱ茶色.png

 精油でアレルギーを起こさないために

ボーダー2.png
初めて使用する精油は少しずつ

初めて使用する精油については、少しずつ試してください。

​アレルギー検査や農薬試験が十分されていて安全性が高くとも、ご本人にとってはアレルギーを引き起こしてしまうかもしれないからです。

ボーダー2.png
同じ精油(ブレンド含む)を長期連続使用しない

まずは使用方法についてご確認ください。どのような方法で使用するのが良いのか?今から行おうとしている方法はその精油の使用方法として正しいのか?複数の書籍やネットにてご確認ください。

また、同じ精油や精油ブレンドを、2週間以上連続で大量に使用することは避けてください。2~3週間使用し続けたらアロマのケアを数日休むと良いでしょう。精油に限らず、1日の使用量x継続日数が本人の限度(個人差あり)を超えた場合、アレルギーを発症する場合があります。精油の代謝経路は人間に存在してはいるものの、精油は高濃度の植物成分を含んだ物質のため、製品に問題がなかったとしても使用量と頻度が多ければ負担が大きくなりトラブルに繋がりますので、長期の単一の精油あるいはブレンド精油の大量継続使用は避け、体調などに変化はないか注意を持って使用しなければなりません。

*その後同じテーマでケアを継続される場合でも、使用する精油やブレンドを一度変更しましょう。

ボーダー2.png
精油の飲用(内服)について

精油の代謝経路は日本人にも存在しています。主に肝臓にあるCYP450群は薬物代謝に関連があり、精油もこのCYP450を通して代謝され、体外に排出されます。塗布した場合も、内服した場合もどちらも、この薬物代謝酵素により代謝されます。

 

内服は本当に微量でかなり限定的な使い方であれば効果的とする有名なアロマセラピストさんもいらっしゃいますが、精油の安全性ガイドを編纂されたロバート・ティスランドさんは、「内服は時と場合によっては有用ではあるが、精油のサプリメントはプロがしっかりとブレンドしている。個人が自分で処方を考えて飲用するべきではない」と発言しておられます。

ですが、一部の業者様が、紅茶にぼたぼた落とす、料理にふりかけるなどしながらかなり安易な内服を進めておられることは本当に危険です。実際に内服による問題が起きている人も世界的におられます。今まで頻繁に内服していても問題がなかった方もたまたまだと思われ、今後は内服をされませんようお勧め致します。

ボーダー2.png
頻度や使用量を、実際の必要によって調整する

直接塗布出来るものだから大量に使用しても大丈夫、不安だから毎日たっぷり多めに・・・と利用されるのではなく、ご自身に必要な分だけ取り入れられるようにしてください。ご自身の心と体に対する感受性を高めて、心地よい量を使用なさると良いですね。​

ボーダー2.png
濃度を下げる

原液で直接塗布出来る精油や精油のブレンドでも、10~50%濃度に薄めてお使いいただくと、アレルギーの危険性を更に下げることが出来ます。

ほとんどの精油は、原液塗布出来ると言われている種類のものでも、30~50%濃度程度でそれなりの効能を呈します。

ボーダー2.png
これはアレルギーなの?!

適切な使用方法にて精油や製品を使用した後、下記のいずれかが起こった場合、その精油に対してアレルギーをお持ちの可能性があります。

同時間に近くにあった他の物体の影響の可能性ももちろんあります。
 

  • 咳、喉が詰まる感じ

  • 繰り返すくしゃみ、さらさらの鼻水

  • 発熱、悪寒

  • 嘔吐、吐気

  • 発疹、発赤、腫れ、傷み、ピリピリ感

bottom of page