クローブ(Syzygium aromaticum/Eugenia caryophyllata)
【一般名】
クローブ
【植物名】
Syzygium aromaticum/Eugenia caryophylla
【科目】
フトモモ科
【抽出方法】
水蒸気蒸留法
【生育段階及び
抽出部位】
開花前・蕾
【原料植物産地】
インドネシア、マダガスカル、インド
【生化学的特異性】※%値は製造元提供の参考基準値
オイゲノール(フェノール類)70-80%
酢酸オイゲニル (エステル類)20-25%
β-カリオフィレン(セスキテルペン類)5%
【特徴など】
クローブは10メートルほどの高さになる、熱帯の常緑樹で、香料諸島とも呼ばれるインドネシアのモロルッカ諸島原産。紀元前4世紀には、すでにアリストテレスがクローブの蒸留法を記述しており、古くからこの植物の薬効が知られていたことがわかります。インドや中国でも紀元前より広く利用され、日本でも正倉院の宝物の中に丁子として残されており、5世紀頃には入って来ていたようです。
丁香、生薬の丁字、として日本でも利用されているクローブ、その花蕾の形が釘に似ている事からその名の丁が用いられました。 英名クローブ(clove)の語源も釘を意味するラテン語Clavusが語源とされおり、共通する認識がみられます。
アーユルヴェーダでは香辛料としてチャイや、ガラムマサラには欠かせないものとして使います。ヨーロッパでは、オレンジなどの柑橘類にクローブを刺して乾燥させるフルーツポマンダーの材料としても有名です。クリスマスシーズンを彩る飾りになっていますが、元々は流行り病から守る為に手作りして飾られました。日本では日本刀の錆止め、匂い袋や鬢付け油などにも使われ、意外と馴染み深い香りです。
クローブバット(クローブの蕾)の精油は、白い花が開くと芳香が失われるので、開花直前の緑色で淡いピンク色を帯び始める頃の蕾を額と共に摘み取って抽出されます。
主成分はオイゲノールというフェノール類の一種で、甘さを備えたスパイシーな芳香です。欧米ではセクシーな香りとして香水にもよく使われたり、歯医者さんの香りなどと称される事もあります。
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