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サイプレス(Cupressus sempervirens)

Cupressus-sempervirensサイプレス.jpg

​【一般名】

​サイプレス

​【植物名】

Cupressus sempervirens

​【科目】

ヒノキ科

​【抽出方法】

水蒸気蒸留法(完全蒸留)

​【生育段階及び

 抽出部位】

成熟・葉付き枝

​【原料植物産地】

地中海沿岸

​【生化学的特異性】※%値は製造元提供の参考基準値

α‐ピネン、3‐カレン(モノテルペン類)65‐85%

セドロール(セスキテルペノール類)1‐2%

サンダラコピマラジェン(ジテルペン類)微量

​【特徴など】

サイプレスは地中海原産のヒノキ科の針葉常緑樹で、円錐形に25mほどの高さにまで生育し、樹齢2000年に達することもあります。和名では糸杉と呼ばれ、フランス、モロッコ、スペインなど地中海沿岸地方で広く見られます。地中海のキプロス島ではこの木を崇拝していた歴史があり、キプロス(Cypros)という名がついたと言われます。古代エジプトではファラオの棺、宮殿の柱に使われ、現代でも墓地によく植えられています。ギリシア神話では太陽神アポロンのお気に入りだったキュパリッソス(Cyparissus)という少年が、誤って可愛がっていた雄鹿を殺してしまったために姿を変えた植物とあり、死との関りが深い樹木としてヨーロッパでは用いられているようです。

サイプレス、と一般に呼ばれる物には多くの種類があり、中には毒性のあるアリゾナイトスギ(Cupressus arizonica)もあるので学名の確認が必要です。また、抽出に高度な技術が必要なため、サイプレスはパイン精油など混入されている場合もあるので、確かな成分が確認できるものであるかが大事です。

フィトンチッドと呼ばれる森林揮発性物質の一種、α-ピネンと言われるモノテルペンがその森林のような芳香の主成分です。また、微量に含まれ、芳香としても弱い香りですが、セドロールというセスキテルペノール類の一種も特徴的成分です。

※このサイトの説明文の一部は、許可を得て翻訳し掲載しております。

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