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イランイラン完全蒸留(Cananga odorata)

Cananga-odorataイランイラン.jpg

​【一般名】

​イランイラン

​【植物名】

Cananga odorata

​【科目】

​バンレイシ

​【抽出方法】

​水蒸気蒸留法(完全蒸留)

​【生育段階及び

 抽出部位】

開花・花

​【原料植物産地】

マダガスカル、ジャワ、コモロ諸島

​【生化学的特異性】

ゲルマクレンD、ベータカロフィレン(セスキテルペン類)60-70%
酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル(エステル類)15-20%
p-クレゾールメチルエーテル(フェノールメチルエーテル類)15%

​【特徴など】

バンレイシ科の熱帯地域原産の高木。30メートルほどまで育つため、栽培される多くは数メートルまでに管理しやすくします。名前は、フィリピンの公用語タガログ語のAlang ilangアランイラン、からきたと言われ「花の中の花」を意味します。甘く魅惑的な香りに魅せられて、船乗りはフィリピンのマニラで花を蒸留し始めました。インドネシアでは、イランイランの花が伝統的に新婚夫婦の寝室に広げられ、結婚式の夜を盛り上げます。熱帯の湿気の多い気候に向き、香りの人気と共に、レユニオン島で栽培が始まり、その後マダガスカル、コモロ、マヨットなどで盛んに栽培されるようになりました。

イランイランの香りは、1926年にココシャネルのボワデイルで有名になりました。そのフローラルでスパイシーかつ温かい魅惑的な香りはすぐに香水の世界を魅了し、今日では多くの香水に含まれています。

精油の抽出は、最長で20時間以上かかる事があり、わずかに異なる組成を5段階(エクストラ、ファースト、セカンド、サード、コンプリート)に分けて段階的に抽出したものが存在します。エクストラは、蒸留の最初の2時間以内で抽出され、香りがクリアで香水原料として高級なものとされます。アロマセラピーでは、エクストラからサードまで全段階の完全に蒸留されたコンプリートの精油を使用します。

媚薬とも称される甘いエキゾチックな香りは主に酢酸ベンジルでジャスミンの香りにも含まれる芳香。また、セスキテルペン類のゲルマクレン‐Dは昆虫フェロモンなどと言われる事もあり、甘い香りが特徴的です。

※このサイトの説明文の一部は、許可を得て翻訳し掲載しております。

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