ティーツリー(Melaleuca alterniafolia )
【一般名】
ティーツリー
【植物名】
Melaleuca alterniafolia
【科目】
フトモモ科
【抽出方法】
水蒸気蒸留法
【生育段階及び
抽出部位】
葉つきの枝
【原料植物産地】
オーストラリア、マダガスカル、南アフリカ
【生化学的特異性】※%値は製造元提供の参考基準値
テルピネン-4-オール、α-テルピネオール(モノテルペノール)45-50%
テルピネン、パラシメン、リモネン(モノテルペン)40-45%
1,8‐シネオール(モノテルペンオキサイド)3-5%
【特徴など】
オーストラリア固有種で、高さ3〜10 mで明るい緑の細い葉、白い花をつけます。オーストラリアのクイーンズランド州とニューサウスウェールズ州に自生しています。1770年にイギリス海軍に所属する航海士ジェームズクックによって発見されました。当時、イギリスの船員たちはお気に入りの飲み物の代わりにティーツリーの葉を煎じ薬としてお茶のように飲用していたことから、「ティーツリー」という名前がついたといわれます。ティーツリーの葉は現代のハーブティーとして飲用では使用されないため、この名前は混同しやすいかもしれません。また、茶の木(tea)も、ツバキ科で別種です。
先住民族であるアボリジニは、長い間さまざまな用途に使用してきました。その樹皮はカヌーに使用されたり、炭が作られました。葉は風邪、発熱、傷の消毒剤として使用されました。
科学的研究が盛んになったのは、20世紀の初めになってからです。1925年オーストラリアの科学者、A.ペンフォールドは、当時の主要な抗菌剤だった石炭酸より13倍強力な抗菌性がある事を発見しました。そしてまた現在の抗生物質耐性現象により、ティーツリの天然の複雑な構造を持つ成分の効用、自然の特性がますます注目されています。新鮮で良質な精油採集の為、オーストラリアでの栽培は拡大し、生産量も増加しました。テルピネン‐4‐オール30%以上、1,8‐シネオール15%以下の割合で含まれるものが良質の物とされます。
※このサイトの説明文の一部は、許可を得て翻訳し掲載しております。